＜オランダリーグ：アヤックス4－0スパルタ＞◇19日◇アムステルダム
アヤックスのガーナ代表MFモハメド・クドゥス（22）が、トルコ・シリア大地震のために31歳で亡くなった元同国代表MFクリスティアン・アツにゴールをささげた。
3点リードの後半39分。ゴールやや左、約20メートルの位置から左足FKを左上へ突き刺した。
クドゥスは得点直後、スタンドへ向かって走り、ユニホームをたくし上げた。するとアンダーシャツの胸には「R.I.P ATSU（安らかにアツ）」の文字が書かれていた。
クドゥスはそのままピッチに両膝をつき、祈るように空へ向けて交差させた両手を突き上げた。
通常であれば、ユニホームを脱ぐ行為にはイエローカードが提示される。だがこの日、クドゥスに警告は与えられなかった。
クドゥスは試合後「サッカーにはルールがあるが、これはサッカーを超えた、生と死の問題なんだ。レフェリーは（シャツを脱ぐことは）許されないと言ったが、これはサッカーよりも大きな状況なので理解してくれた。レフェリーに大きなリスペクトを示したい」と話したという。
クドゥスは自身のツイッターにもアツの死について「まだショックで言葉が出てこない。また会う日まで、光があなたの優しくて思いやりのある心を導いてくれますように」などと記していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3b2a2a4ac3459eab89f4400854fc626525ed149
