数十年に一度しか咲かない「アガベ」の花が咲く 郡山の植物園

　数十年に一度しか花が咲かないとされる多肉植物「アガベ」が福島県郡山市の植物園で黄色い花を咲かせ始めています。

　郡山市逢瀬町の逢瀬公園・緑化センターで花を咲かせているのは、メキシコなどの乾燥地帯に自生する多肉植物の「アガベ」です。

　センターによりますと、アガベは５０年から８０年に一度しか花が咲かないとされ、
郡山市内の男性から４０年前に寄贈されたものを栽培してきました。

　株の１つから去年の８月ごろに伸び始めた茎が長さ５メートルほどに成長し、
２０日、茎の周りに５０輪ほどの黄色い花が開花しているのが確認されたということです。

　花は直径が１センチから２センチほどの大きさで、茎を囲むように咲きかけの花やたくさんのつぼみがついていて、
来月いっぱい珍しい花を楽しめるということです。

　訪れた郡山市の７０代の夫婦は「株から茎が長く伸びているのに驚きました。いいものを見せてもらいました」などと話していました。

　逢瀬公園・緑化センターの設楽力所長は「この花を見ることができるのは一生に一度かもしれません。
冬ですが、サボテン園の中は温かいのでアガベの花を楽しんでほしいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230221/6050021833.html