https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB2159V0R20C23A2000000/

シリア大統領府によると、アサド大統領は20日、オマーンを訪問し、ハイサム国王と会談した。アサド氏の外遊は、6日に起きた大地震後初めて。

シリアで5900人以上が犠牲となった大地震を受け、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など、シリア内戦開始当初に反体制派を支援していたアラブの国々がアサド政権に援助を供与。ハイサム国王は会談で、シリアと全てのアラブ諸国との関係が正常化することを期待すると述べたという。

オマーンは2012年に駐シリア大使を召還したが、シリアとの接触は維持し、20年に湾岸諸国で初めて大使を復帰させた。その後、他のアラブ諸国もシリアと関係修復の動きを見せており、今回の大地震でさらにその傾向が強まっている。