>>情報にエネルギーがあるとの考えは非常に奇抜で受け入れがたくありますが、近年の研究では「ランダウアーの原理」が次々に実験的に確認されています(1.2.3.4)。

また以前に行われた別の研究では情報の持つエネルギーが質量に変換可能であり、質量とエネルギーと情報の等価性が示されています(5)。

そこで今回、ポーツマス大学の研究者は、情報のもつ質量やエネルギーを実際に観測するための手段を考案しました。

実験の対象として想定されたのは、この宇宙で最も基本的な要素とされる素粒子です。

素粒子にはさまざまな種類があり、それぞれ固有の物理的な性質を持っています。

研究では、これら素粒子たちの豊富な性質が「情報」の一種であると定義することからはじまります。

そして素粒子の情報に質量がある場合、素粒子の全ての質量をエネルギーに変換した際には、情報の持っていた質量もエネルギーに変換されると考えました。

この質量からエネルギーへの変換方法として提案されたのが、対消滅です。

物質と全く正反対の性質を持つ反物質を衝突させると、両者は消滅して、両者が保持していた質量が全てエネルギーとして放出される「対消滅」が発生します
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