「失敗する若者、変われない若者」の欠点。昭和40年代生まれの2人が憤慨
https://news.yahoo.co.jp/articles/22d2a94fc5ee9a78175f393d4efe48d6c2cb1987
池田:「自律自責(自らを律し、自らの力で物事を成し遂げる)型」になろうということをすごい熱量とカロリーで語りかけても、「他律他責」の人にはどうしても刺さりません。
結局、新橋の飲み屋で愚痴を言うしかない。自分が変わるか、自分が置かれている環境を変えるか、2つしか選択肢がないのに何もしない。
伊藤:そういう人ってかえって人生を大変なものにしていると思いますよ。
池田:すでに志の高い人たちを教育することも尊いことですが、世の中には日頃から“プスプス”していて我々が影響を与えたい人たちがものすごい数いるわけじゃないですか。
これからも僕たちは熱く語るけども、それが本当に効果的なのか。言ってみたら、僕とか伊藤さんは“普通”ではないと思うんです。普通の人の心を動かすにはどうしたらいいと思いますか。
伊藤:たとえば江戸時代の小作人も、地主に何を言っても自分たちの苦しい状況は何も変わらないから、裏で愚痴を言っていたのだと思います。そのDNAは社会全体に残っているのではないかと思います。ま
た、高度経済成長期はとにかく真面目に働いてさえすれば出世することができました。
その経験をしてきた親から、「ちゃんとやりなさい」とだけ言われて育てられた人たちが大勢いますよね。そういう人たちを根本から変えるのはとても難しいことで、相手の心に火をつけるだけでは足りないんです。