「予定にはなかったんですけど、やっぱり練習したいらしくて……」
横浜DeNAベイスターズの春季キャンプで、牧秀悟のインタビューを予定していた日のことだ。
広報の担当者から、牧が「特守」を急きょ志願したため、取材開始が遅れると説明を受けた。
この日に限らず、牧はキャンプで守備に多くの時間を費やしていた。ユニホームは泥だらけだ。
「まだ下手くそなので、自分の形を見つけてうまくなっていきたいと思っています」と牧。
オフの自主トレでは、チームの先輩で守備の名手・大和に弟子入りしていた。
牧が二塁手になったのは中央大3年の時だ。
侍ジャパンの今永昇太が明かす胸の内。「代表に入りたいと願っていたけど……、僕で大丈夫なのか」
2年の終わりごろ。遊撃手だった牧にポジション変更を提案したのは、同大の美馬健太コーチだった。
自身も現役時代に内野手だった美馬コーチには考えがあった。
「昔と比べると、選手の走力が全体的に上がっている。牧じゃないと取れないゲッツーがある」
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR2Q4WMVR2PUTQP002.html?iref=sp_new_news_list_n