https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230222/7000055453.html

美瑛町・上富良野町 十勝岳噴火による泥流を想定して防災訓練

大雪山系の十勝岳のふもとでは21日からの2日間、大規模な噴火を想定した防災訓練が行われました。2日目の22日は噴火により泥流が発生した事態を想定して、逃げ遅れた住民をボートで救出する訓練が行われました。

防災訓練は21日から2日間にわたって十勝岳のふもとの美瑛町と上富良野町で行われ、2つの町や道、それに気象庁などの関係機関が参加しました。
2日目の22日は十勝岳が噴火して解けた雪が泥流になり、ふもとの美瑛町郊外まで流れてきて、住民の一部が取り残されたという想定で行われました。
はじめに、自衛隊員たちが取り残された住民がいる地点を確認したうえで、除雪車を使って救助の行く手を阻む泥流に見立てた雪を取り除きました。
そのあと、消防隊員たちが現場に向かい住民の安全を確認すると、救出に使うボートやそりに慎重に乗せ、自衛隊の車両が待機する地点まで移動する動きなどを確認しました。
美瑛消防署の佐藤素明警防係長は「泥流を想定した救出の訓練は初めてだったので、連携を確認できてよかった。1人でも多くの命を救うために日頃から備えていきたい」と話していました。