交際相手の長男(5)を蹴るなどして、けがをさせたとして、警視庁福生署は、傷害容疑で、東京都あきる野市、職業不詳、山本伯画(はくが)容疑者(40)を逮捕した。長男は蹴られた拍子に転倒して頭を強打し、病院に搬送されたが、意識不明の重体。身体に複数の暴行の痕があり、警視庁は日常的に虐待があったとみている。

逮捕容疑は、22日午前9時から10時40分まで、自宅の室内で、交際する30代母親の長男に対し、太ももを複数回蹴るなどの暴行を加え、頭や腰に全治不詳の重傷を負わせたとしている。

調べに対し、山本容疑者は「子供が母親の財布からお金を取り、反省していなかったので、4回蹴った」などと容疑を認めている。

ほかにも先月下旬から今月22日にかけて複数回、男児の顔を平手でたたくなどしたと供述している。

福生署によると、男児は蹴られた拍子で顔付近を冷蔵庫にぶつけ、立ち上がった後も蹴られて転倒し頭を強打。また立ち上がった後に意識を失ったという。その場にいた母親が「子供の意識がない」と119番通報し、事件が発覚。

山本容疑者は昨夏、オンラインゲームを通じて長男の母親と知り合い、同12月末から3人で同居を開始。同署は長男に対する虐待の相談はこれまでなかったとしている。

https://www.sankei.com/article/20230224-S2AXC6AEIVICNH35MT36SIUDCQ/