24日に開かれた三重県議会一般質問で、県が2023年度当初予算案で少子化対策として掲げる「結婚支援」を巡り、
自民会派の石田成生議員(四日市市選出)が「結婚を望む人が少なくなった原因は恋愛力が落ちてきているからではないか」
と持論を展開し、県に「恋愛力」という視点からの調査・検証を求めた。

石田議員は「子供を産むのにお金がかかるという理由で少子化が進んでいるのではない。結婚の前に、
恋愛がタブー視されてきたことが問題ではないか」と述べ、県の少子化対策に「恋愛力」という視点を取り入れるよう提案した。
石田議員は一般質問の中で「恋愛力」が何を指すのかは具体的に述べなかった。

県の安井晃・戦略企画部長は「極めて個人的なことに関わるので、まずは恋愛力とは何かという認識を深める必要がある」
と答弁。その上で「過去の県民意識調査では、結婚していない理由として『自分に自信が持てない』『異性とうまく付き合えない』など
『恋愛力』に関わる回答もある。今後も広い視点で調査していく」と述べた。

他会派の議員からは、「的外れな議論だ」との声が出た。また、「恋愛を能力として測るなどということを考えては、
ますます生きづらい社会になってしまう」と疑問を呈する声も上がった。 【朝比奈由佳】
https://mainichi.jp/articles/20230224/k00/00m/010/261000c