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 県教委は2018~22年度、県立高22校などで図書館をリニューアルした。改装後、来館者数が増えた
▽本を活用して調べる生徒が増えた
▽授業での利用が増えた―と評価する学校もある。

平川理恵教育長は「学校を変える一つの方法として有効だ」と成果を強調している。

 県教委は、赤木氏が関わった15校で11万1490冊を廃棄したと説明する。
代わりに購入したのは1万3千冊。各校とも赤木氏が作成したリストから本を買った。
その中には自身の著書で小学生向けの本や紙芝居もあったという。

 県教委は「どの本を買うかは最終的に校長が決める」とする。
しかし県西部の男性教員は「小学生向けの本は高校生には合わない。
県教委に相談したが、買うように言われた」と証言する。
別の県西部の男性教員は「赤木氏の指示に従って廃棄した本の中には、古くても良書があった。
本当に捨てていいのか最後まで迷った」と残念がる。

 県教委はリニューアル事業を始める際に「赤木氏を含む4者を比較検討した」と説明している。
ただ、赤木氏は平川氏と10年来の知人で、比較した業者は明らかにされていない。