動物の6割、規制対象の希少種 生き物カフェ、全国に130店
16時46分

 海外原産を含む「エキゾチックアニマル」と呼ばれる生き物を間近で見たり触れたりできるカフェが日本に約130店あり、展示される種の6割は国際取引が規制される希少種だとの調査結果をフランス・ソルボンヌ大や野生生物取引監視団体トラフィックのチームが25日までにまとめた。

 エキゾチックアニマルはイヌやネコ以外の哺乳類や爬虫類、鳥類などが該当する。日本で人気だが、生息地での乱獲による絶滅の恐れや動物由来感染症のリスクが指摘される。トラフィックの岡元友実子さんは「動物園など教育機能のある施設に限り、生態や行動特性に十分配慮して展示や触れ合いを認めるといった対策が必要だ」とする。

 チームは、こうした動物がいるカフェなどをウェブサイトやSNSから特定し展示されている個体を識別。2019年時点で計137店あり、419種3793個体を確認した。

 このうち絶滅の恐れがありワシントン条約で国際取引が原則禁止されているのは9種53個体だった。国際取引に輸出国の許可などが必要な動物は、241種2498個体に上った。

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