国内広告費、2022年は過去最高の7兆円超 ネットが好調

広告大手の電通が24日発表した2022年の国内の広告費は前年比4・4%増の7兆1021億円で、
データを取り始めた1947年以降で過去最高を更新した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限の緩和で外食や交通・レジャー関連の需要が回復。
北京冬季五輪・パラリンピックも寄与した。

 これまで過去最高だった07年の7兆191億円を上回った。インターネット広告費は同14・3%増の3兆912億円。
初の3兆円超えで、全体の43・5%を占めた。ユーチューブなどの視聴時に流れるインストリーム広告が好調。
ネットと接続したコネクテッドTVの広がりでテレビ関連動画広告費は同40・6%増と高い伸びだった。

 テレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体のネット以外の広告費は同2・3%減の2兆3985億円だった。
ラジオはファッションや外食が好調で前年より2・1%増えたが、ほかの3媒体は東京五輪・パラリンピックの反動減などで前年を下回った。(末崎毅)

https://www.asahi.com/articles/ASR2S5VD3R2SULFA005.html