「1期の主な症状としては“できもの”がある。ヘルペスと勘違いする人も多く、放置しておくと1カ月ほどで自然に消えてしまう。『治ったから結果オーライか』と思う人もいるだろうが、そうすると、数カ月後に2期の症状である“熱と全身の発疹”が出てくる。

(梅毒の)発疹は、手のひらにもできる特徴がある。実は、手のひらにできる発疹の病気は多くない。そして、放置すると発疹が自然に消える。そこでも『治ったからいいか』とすると、数年後に3期の症状である“他の臓器の炎症”が起きてしまう。脳や心臓にも影響が出るので、過去に症状があって放置していた人も治療したほうがいい」

 続けて、レニック氏は、梅毒の治療や予防についても述べ、「疑いがあったならすぐに病院へ」と重ねて訴えた。

「日本は珍しく内服薬での治療をずっと続けていた歴史があるが、最近は海外と同じようにペニシリンの注射で治療できるようになった。梅毒は、HIVなどと違って治療しやすい病気だ。少しでも疑うなら検査した方がいい」

「コンドームで100%予防できるとは言い切れないが、大幅にリスクは下げられる。コンドームを付けることも重要だ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/f41c0ee704333121dcdd3d316c7dc255524d1c05?page=2