両者2勝2敗で迎えた第5局の先手番は藤井王将。過去4局はいずれも先手番の棋士の勝ちで、第5局で後手番の羽生九段の作戦が注目された。今期王将戦の後手番で羽生九段は第1局は「一手損角換わり」、第3局は「雁木(がんぎ)」と趣向をこらしてきたが、第5局は「横歩取(よこふど)り」の戦型に。羽生九段が誘い、藤井王将が受けて立った形だ。今年度、羽生九段は後手番での横歩取りで8勝3敗。勝者が王将位にあと1勝と迫る大事な第5局に、今期王将戦では初めて得意の「横歩取り」をぶつけた。

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