ウクライナ侵攻開始から1年、ロシア軍は3度の屈辱的な撤退を経験し、米国当局の発表によれば20万人近くの兵士が死傷したとされる。
だが、ロシア軍を統率する立場にあるショイグ国防相(67)は失脚していない。プーチン大統領が職にとどめている。



欧米当局やロシア政治を長年見てきた専門家、元欧米軍司令官によれば、プーチン氏がショイグ国防相を重用するのにはいくつかの理由があるという。
ショイグ氏が「極端なほど従順」なことや、プーチン氏の大統領就任を助けてきたこと、ウクライナの軍事作戦に関してはショイグ氏一人の判断ではなかったことなどが挙げられる。



「ショイグ氏を含め、複数の高官は求められているほどの職務を果たしていない。あまり知られていないプーチン氏の『情にもろい』性格によって得している部分がある」



ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は、ウクライナ東部で複数の作戦の先頭に立ったワグネルの人材の方が正規軍よりはるかに効果的だとして、ショイグ国防相を猛烈に批判する1人だ。

プリゴジン氏はロシア大統領府に国防相に対するあからさまな批判をやめるよう命じられた模様で

ここ数週間は個人攻撃を避けているものの、以前には軍幹部を「ろくでなし」と呼び、「自動小銃を持たせ、はだしで前線に送り込むべきだ」などと述べていた。

ウクライナ東部の親ロシア派元幹部イーゴリ・ギルキン氏も、ショイグ氏の能力を再三、疑問視している。
ギルキン氏は2014年、ロシア政府を後ろ盾に分離派勢力が起こしたクリミア危機に関わった人物で、現在は米国の制裁対象となっている。ギルキン氏は今月、自身のブログで以下のように記した。

「この怠け者が『戦争のために軍を準備してきた』やり方を巡って、いつになったら軍法会議にかけられるのか知りたい」

全文はソースで

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2UY0C1?il=0