約200㌔の防火金庫で保管

1970年代に新聞やテレビで取り上げられると、一目見ようと人々が押し寄せた。このため、先代の住職がガラスケースに入れて公開を始めた。

2014年に住職を継いだ柆田さんは、よりよい保管を検討。滋賀県の寺にあった「人魚のミイラ」が火事で焼けたことを知り、約200キロの防火金庫を買って守ってきた。

今回調査を受けたのは「詳しいことが分かれば、保存する上で役に立つと思ったから」だった。

今回、「造形物」と結論づけられたが、研究によって、中身が布や綿で、強いものではないと分かった。

いまはこう思う。「命あるもので作られた人魚。今後はもっと大切に、慎重に扱っていきたい」