https://news.yahoo.co.jp/articles/99aa2f087e1463422737e16955b7a00005a8839a

東京・上野署で22日、警察車両の後部座席で、まっすぐ前を見つめるメガネをかけた男。

客から修理を依頼された高級腕時計を、質店に入れて売りさばいたとして逮捕された、松村勝弘容疑者(43)だ。

腕時計の修理を行う会社を経営していた松村容疑者は、2021年8月、東京・江東区に住む男性(60)から修理を依頼されて預かった高級腕時計・ロレックス1本(90万円相当)を横領した疑いが持たれている。

横領の手口は、どのようなものだったのだろうか?

松村容疑者は、客から預かったロレックスを、東京・港区の質店に持ち込み、売りさばいていたのだ。

1カ月が経っても修理から戻らないことを不審に思った客が、店に問い合わせたところ、「店は臨時休業中で、預かっている時計は順次返還していますが、時計の返還に時間がかかっています」とメールで返答していたという。

松村容疑者の会社のホームページには、「上質な仕上がりのサービスで、厚い信頼を得ております」といった“うたい文句”が。

修理する職人の写真が載せられ、正規代理店よりも修理料金を安く請け負って、客を集めていたとみられている。

松村容疑者は、質店に入れて得た金の使い道について「友人からの投資話の資金に充てた」などと供述し、容疑を認めている。

警視庁・上野署によると、松村容疑者の会社に対する同様の被害相談は約30件。被害総額は約5000万円に上り、これらの余罪についても、松村容疑者を厳しく追及している。