連合、賃上げ訴え初のパレード 労組のない企業にも機運の波及図る
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労働組合の中央組織・連合は25日、賃上げを訴えるパレードを初めて開催した。歴史的な物価高が家計を圧迫する中、今年の春闘では大企業を中心に労使とも賃上げに積極的な姿勢が目立つ。そうした機運を、労組のない企業も含めて広く波及させる狙いだ。
出発式では、芳野友子会長が「賃上げの実現に向けた機運をさらに高めるとともに、春季生活闘争(春闘)への思いをさらに強くしていきましょう」と呼びかけた。
パレードには、組合員やその家族ら約1千人が参加。「賃上げで変えよう、明日を」といった声を上げながら、約2キロを歩いた。全国の組合員が春闘への意気込みや期待などを書き込んだ横断幕も掲げられた。
今春闘では、近年にない高水準の賃上げを要求する労組が相次いでいる。企業からの回答の山場は3月中旬の予定だが、すでにトヨタ自動車やホンダは異例の早期決着で満額回答した。
一方、中小企業を中心に労組のない企業も多く、労働者のうち労組に入っている割合は約17%にとどまる。そうした春闘に直接関わらない企業でも、どれだけ賃上げが進むかが焦点の一つとなっている。(三浦惇平)