27日午後4時過ぎ、警視庁の高島平署から出てきた女。
顔を上げ、前を見つめ、ゆっくりとした足取りで警察車両に乗り込んだ。

傷害致死などの疑いで逮捕された、無職の川崎さくら容疑者(47)。

交際していた安藤勝弘さん(当時50)に、麻薬成分が入ったテープを貼ったなどして、死亡させた疑いが持たれている。

川崎容疑者は「テープを貼りつけて、薬を飲ませて死なせたことは間違いない。死ぬことはないと思った」と供述。

2人は数年前から交際し、同棲はしていなかった。
これまでにトラブルなどの通報歴もなかった。

現場の周辺には団地があり、閑静な住宅街。

警視庁によると、事件は2022年11月23日の昼ごろ起きた。

川崎容疑者は、持病のため処方された、医療用麻薬の一種で鎮痛作用のあるフェンタニルの成分が入ったテープを持っていた。

これを安藤さんの胸に複数枚貼りつけたとみられている。

また、筋弛緩(しかん)成分のある錠剤を複数飲ませたとしている。

翌日の午前7時ごろ、同居する親族が、安藤さんの異変に気づいた。

「自宅で知人の男性が、意識なく泡を吹いている」と、119番通報した。

安藤さんは、病院に搬送されるも死亡。

死因は薬物中毒で、司法解剖したところ、体内からは致死量の麻薬成分が検出された。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c1b3a6a285f15725a63e86dbfdbb7031e979837e