1月7日から放送されているアニメ『東京リベンジャーズ』(東リベ)第2期がまるで話題になっていない。
第1期は社会現象を巻き起こすほど注目を集めていたというのに、いったい同作に何が起きているのだろうか。

「東京リベ」の人気ぶりといえば、それは凄まじいものだった。
タイムリープ×SFサスペンス×不良漫画という斬新な組み合わせは多くの読者を惹きつけ、瞬く間に話題に。
2021年4月から放送されたアニメ第1期によってさらに爆発的な人気を博し、『GEM Partners』が同年6月に発表した「定額制動画配信サービス ウィークリーランキングTOP20」では、
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などの人気作を抑えて堂々第1位に輝いていた。

もちろん今回のアニメ第2期にあたる「聖夜決戦編」も放送前はかなり期待されていた。
『Filmarks』(フィルマークス)の「2023年冬アニメ 期待度ランキング」では、同作が第1位に選ばれていたほどだ。

しかしいざ放送が始まってみると、全くと言っていいほど話題になっていない。
むしろ話題になっていないことが話題になるほど“空気”と化している。

その理由については諸説あるが、一番の理由に考えられるのは動画配信サイト「Disney+」による独占配信だろう。

実際にネット上では、《東リベ2期ディズニープラス独占配信かい。そりゃ始まったのにも気づかないわけだ…》
《愚策すぎる。ライト層は完全排除じゃないか》
《独占配信は悪い文明だから滅ぼすべき。業界も早く気づけよ》
《何作ろうとアマプラかdアニメで見れなきゃお話にならない》といった声が相次いでいる。

独占配信はアリかナシか

そもそも「Disney+」では、「東リベ」と同じような出来事が度々繰り返されている。

たとえば『ジャンプ+』で配信されていた人気漫画『サマータイムレンダ』がアニメ化された際も、リアルタイム配信は「Disney+」のみ。

当時多くの人から反感を買い、今もなおネット上では
《サマータイムレンダはまじでディズニー+独占配信とかやってなきゃもっと流行ってたはず》
《ディズニープラス独占配信なかったら覇権とってた》と悔いる声が見受けられる。

また、アニメ『はたらく魔王さま!!』第2期のネット配信も、「Disney+」による独占配信。
そのことが判明した時点で、SNSなどでは不満の声が爆発していた。
2013年に放送された第1期は、覇権クラスの大ヒット作だったため、同作は約10年ぶりとなる待望の続編だった。
しかしそれにもかかわらず、独占配信の影響か、空気のまま放送終了している。

ちなみに「サマータイムレンダ」は昨年11月から各サービスでも配信が始まり、現在は合計24のサービスで楽しめるように。
「東リベ」に関してもYouTubeチャンネル『フル☆アニメTV』で、「聖夜決戦編」全13話の見逃し配信が順次行われている。
制作サイドの立場で考えれば、独占配信にはそれなりのメリットがあるのだろうが、話題性やファンの獲得を考えればまさに一長一短。
今後も犠牲になる作品が出てしまうのだろうか…。

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