「東京にいる思想はクレイジー」パソナ創業者、コロナ禍経て淡路島から挑戦 雇用創造の夢、原点は震災
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政財官界に太いパイプを持ち、国内外にビジネス・ネットワークを張り巡らせる人材サービス大手パソナグループ(東京)創業者の南部靖之グループ代表(71)は今、ひと月の大半を淡路島で過ごし、経営の指揮を執っている。

自身が妻と住まう自宅も島内に構えた。社員も、22年5月末現在、470人が移転を果たし、ひと月に2回の役員会は、島内で開催している。

 1月、南部氏を訪ねた。世界を股にかける経営トップとして、不便はないのだろうか。「全然」と軽快に言い切った。「僕に用がある人は、皆来てくれますから。皆が東京にいる、いなきゃいけないという思考はクレイジーですよ」。しょっちゅう海外にトップセールスに出かけるが、何の不都合もない、という。