車に全身打撲の男性遺体 保護責任者遺棄容疑で知人逮捕 大阪・和泉

大阪府和泉市幸1の駐車場に止めた乗用車内で男性の遺体が見つかり、大阪府警は27日、衰弱していた男性を車内に放置したとして、知人で近くの旅館経営、池内佑樹容疑者(45)を保護責任者遺棄の疑いで逮捕したと発表した。司法解剖の結果、死因は低体温症と判明。男性は未明から6時間ほど放置されており、府警は保護責任者遺棄致死の疑いも視野に捜査する。

 男性は池内容疑者の旅館で1月から住み込みで働いていた59歳とみられ、全身打撲やあばら骨が折れるなど複数の傷が確認された。池内容疑者は「男性は1~2月に複数回、交通事故に遭った」と説明しているが、事故後に受診した際にはなかった傷もあり、府警が詳しい経緯を調べている。

 逮捕容疑は25日午前5時半ごろから約6時間にわたり、体調不良になっていた男性を車内に放置したとしている。容疑を認め、「病院に連れて行けばよかった」と供述しているという。

 府警捜査1課によると、2人は外出先から車で一緒に帰宅。池内容疑者が声をかけたが、後部座席の男性が動かなかったため、1人で旅館に戻った。池内容疑者が同日午前11時すぎ、車内で冷たくなっている男性を発見。車で近くの消防署に駆け込み、死亡が確認された。

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