更年期の女性は年齢的にバセドウ病と橋本病にかかりやすい心配があるだけでなく、これらの病気の症状が更年期障害ととてもよく似ていてまぎらわしいため、いっそう注意しなければなりません。
バセドウ病の暑がりや大量の発汗といった症状は、更年期障害のホットフラッシュとそっくりです。また、橋本病による寒がりや皮膚の乾燥、抜け毛も同様です。症状だけで勝手に自己判断すると見過ごしてしまう危険があります。
また、こうした症状を訴えて病院にかかっても、初診でホルモン検査が行われることは少なく、「年齢的に更年期障害でしょう」などと診断されることもしばしばあります。
勤務先で定期的に健康診断を受けている人でさえ、ホルモン値の検査はほとんど行われていないので気づきにくいのです。
こうした状況にならないためにも、かかりつけの婦人科があると安心です。定期的にホルモン検査を受けておけば、病気を見逃すリスクが低くなります。医師もふだんの状態をよく知っているので、更年期障害による症状かどうか判断しやすくなります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c0278ecfbee1e2cbc1aeba5a2256703c1739c18