悪魔崇拝の宗教団体が中絶の権利を擁護する理由「権威主義に対する反発の象徴としてサタンを信仰しているのだ」 [134554664]
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米国において、中絶や同性婚の禁止を推し進める米キリスト教右派に真っ向から反対し、法廷闘争を繰り広げている「サタニック・テンプル」という宗教団体がある。悪魔(サタン)崇拝を掲げる奇妙な教団は、なぜ中絶の権利を擁護するのか? その共同設立者に英紙「ガーディアン」が迫った。
https://courrier.jp/cj/317876/
「文字通りサタンを信じているわけではない」
長身で、細身で、青白く、黒い服をまとったグリーブスは、常々キリスト教徒から目の敵にされている集団のフロントマンにふさわしい人物だ。手首に革のストラップを巻きつけ、細い金髪のポニーテールを黒紐で束ねた姿は、1980年代から90年代にかけて神経質な親たちを震え上がらせたヘビメタバンドのメンバーと言っても通りそうだ。
「長期戦を覚悟しなくてはなりません」とグリーブスは言う。「相手もこの成果を挙げるために何世代もかけたのですから」
サタニック・テンプルの信者は、文字通り邪悪な意味でサタン(悪魔)を信じているわけではない。むしろ権威主義に対する反発と抗議の象徴としてサタンを信仰しているのだと、グリーブスは説明する。サタニック・テンプルのウェブサイトにはこうある。「サタンの名を受け入れることは、超自然主義や古びた伝統に基づく迷信から離れ、合理的な探求を受け入れることである」
サタニック・テンプルは2013年1月に最初の公開活動を行い、その後10年で会員数は70万人以上に増加、米国24州をはじめ、英国、ドイツ、フィンランドなど6カ国に信者を擁している。
同組織は、米国内国歳入庁から「単一の教会、または教会の包括団体もしくは連合体」として認定されている。そのため宗教法人として、米国内におけるキリスト教の扱いと他の宗教団体との格差に焦点を当て、そこに戦いを挑むことができるのだ。
「現状、米国では少数派の宗教による神権政治活動がまかり通っています。彼らは政治に深く関与し、好き勝手に振る舞っているのです」とグリーブスは述べる。「いまや裁判所まで味方につけてしまい、多数派の意思に従う必要もありません」
グリーブスは、サタニック・テンプルの本部で本紙「ガーディアン」の取材に応じてくれた。元葬儀場だという3階建ての建物は、綺麗に刈り込まれた芝生とトピアリーに囲まれている。建物は見逃しようがない。クリーム色か白く塗られた伝統的な下見板張りの家屋ばかりが立ち並ぶ住宅地で、その建物は黒く塗装されているのだ。
内装もゴシック調の外装とよく調和している。四方の壁は暗いビロード調の壁紙で覆われ、床まである深紅のカーテンが日差しを遮っている。一室にひっそりと鎮座したバフォメット像が、まるで今にも召喚されそうだ。
ギフトショップでは、「サタンの友だち」と書かれたマグカップや、「サタン万歳(Hail Satan)」Tシャツ、「サタニックテンプル公式辛口ソース」(4種類の味があり、1瓶12ドル)などが売られている。
2階にはシャンデリアに照らされた玉座の間があり、ヴァイキングの兜に挟まれて、巨大なマホガニー材の椅子二脚が配置されている。この場所は結婚式場としても利用され、新婚夫婦は吸血鬼が現れそうな寝室付きのスイートルームで一夜を過ごすことができる。
グリーブス(脅迫被害に遭ったため偽名を使用している)は、サタニック・テンプル設立の翌年2013年に、心ならずも広報担当者に就任した。同団体の名は、そのアナーキーな活動によって、たちまち世に広まった。
アナーキーな活動
同年フロリダ州知事が学校のホームルームで生徒が率先して祈祷することを認める法案に署名したときは、称賛したうえで、「この決定には胸が躍りました」とコメント。「これで私たちの信者である子どもたちが、学校でサタンに祈りを捧げられるようになったのです」
市民権団体から訴訟を提起される恐れに直面し、生徒主導の祈祷の選択権を廃止した学区があったかどうかはわからない。
同じく2013年、サタニック・テンプルは、同性愛嫌悪で知られる悪名高きウエストボロ・バプティスト教会、そしてその創設者であるフレッド・フェルプスに抗議するため、嘲笑的な「ピンク・ミサ」を執り行った。このミサの呼び物は、フェルプスの母親の墓の前でキスをする二人の男性だった。
2016年には、何百校もの学校が放課後に聖書研究会(週1回開催される子ども向けのキリスト教プログラム「グッドニュース・クラブ」が主に後援している)を開催していることに対して、我々も放課後にサタンクラブを開くと発表した。このクラブは「知的で情緒的な発達を促進することを意図した」もので、いまだに健在である。昨年、オハイオ州の学校が放課後のサタンクラブを容認したときには、保護者たちが退去して詰め寄る事態になった。
しかし最近のサタニック・テンプルは、ふざけた宣伝行為にとどまらず、「中絶の権利」や「言論の自由の権利」の保護、さらには児童虐待の防止の法的支援に何十万ドルも費やし、訴訟を提起している。
「ロー対ウェイド判決の破棄を受けて実に苛立たしいのは、人々が未だに我々を少数派の宗教集団ではなく──実際そうなのですが──、単に、一か八かのずる賢い戦略を使う集団のように見ていることです」とグリーブスは不満気に語る。
「本当にうんざりしますよ。なぜって、誰もサタニック・テンプルの訴訟の行方など、ろくに気にかけていないのですから。それはつまり、サタニック・テンプルの活動の結果が、すべての人に影響を及ぼすことを理解していないってことです。でも我々の訴訟は、キリスト教ナショナリストの観点から外れた、あらゆる少数派の宗教組織や、他のさまざまな観点を持つ人々に影響を及ぼすものなのです」
近年、共和党は、全米の州でキリスト教的な価値観を擁護する法律を次々と制定している。保守派はとくにLGBTQ+の人々を標的に、トランスジェンダーの人々の特定のトイレ使用や、LGBTQ+のカップルの養子縁組を妨害する活動を行っている。そうした法案の多くは、「プロジェクト・ブリッツ」と呼ばれる活動の下でキリスト教系ロビー団体が起草したモデル法案が元になっている。
この宗教的聖戦は、最終的に「ドブス対ジャクソン女性健康機構裁判」において、最高裁が6対3の保守派多数により、「合衆国憲法は中絶する権利を付与していない」として、ロー対ウェイド判決を覆す結果につながった。
サタニック・テンプルは、そこにある程度の解釈の余地を見出したいと望んでいる。同教の信者は「サタンの中絶儀式」の一環として、中絶を受ける宗教的権利を有していると主張しているのだ。「自らの身体は不可侵であり、自分の意思のみに従う」という同教会の「基本信条」は、「妊娠を終わらせる権利」を否定されるのと矛盾する立場だからだ。
サタンの中絶儀式では、中絶する人が鏡に映った自分の姿を見つめ、深呼吸をしながら7つの教義のうち2つを唱和する。そして中絶が完了すると、本人は次のような「個人的なアファメーション」を唱えなければならない。「私の身体により、私の血により、私の意思により、それは成し遂げられました」
この儀式は「自分の決断は自分自身のものであることを会員に保証する肯定的な機能」を果たすために考案されたもので、同時に一種のカウンセリング効果をもたらすものだと教団は説明している。
「いったん人が中絶の儀式を受けたいと決意したら、国家には本来的な宗教的実践に介入する権利はないはずである」というのが、サタニック・テンプルの主張だ。「各州とも、胎児組織には人格がある、あるいは固有かつ別個の生命であるという思想を前提に法律を可決しています。私たちはその立場に同意していません。胎児の解釈は宗教的な立場によるもので、州側には人々にいかなる強制を課す権利もないと考えています」と、グリーブスは言う。 サタンが正しく思えるほど世の中はおかしくなってしまった >米キリスト教右派
昔から中絶医師や病院を襲撃しているからやばさでは上 >>6
厳格なキリストの教えは欲や快楽を悪とみなしているので、
欲と快楽にまみれた現代はサタンに支配されてると考えてる
我々が、欲と快楽にまみれた生き方を是(ぜ)とするためには
ヤハウェではなくサタンを信仰しなければならない >>6
宗教右派がキチガイみたいなことしかやらないからな
そもそも記事中の悪魔崇拝は宗教右派へのカウンターでしかない 「いったん人が中絶の儀式を受けたいと決意したら、国家には本来的な宗教的実践に介入する権利はないはずである」というのが、サタニック・テンプルの主張だ。
「各州とも、胎児組織には人格がある、あるいは固有かつ別個の生命であるという思想を前提に法律を可決しています。私たちはその立場に同意していません。胎児の解釈は宗教的な立場によるもので、州側には人々にいかなる強制を課す権利もないと考えています」と、グリーブスは言う。
これおもろいな >>6
ソース読めよ
キリスト教右派に行政も裁判も支配された末の法廷闘争手段だぞ >>8
欲望の対象を崇拝するのは悪魔崇拝になるのか 統一のおかげで日本じゃサタンは名誉になってきてんな >>17
仏教徒にとっては真人間のお墨付きくれる尊称でしかないよね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています