中国が先端技術の「主戦場」に 豪シンクタンク、国別ランキング発表

 オーストラリアのシンクタンク、豪戦略政策研究所(ASPI)は2日、経済や社会、安全保障などの基盤となる重要な技術の国別競争力のランキングを公表した。全44項目のうち37項目で中国が1位となっており、ASPIは中国が「国際戦略ゲームの主戦場を構成するようになった」と指摘している。

 ASPIはエネルギーや人工知能(AI)、医療や防衛分野などにおける44項目について、2018~22年に発表された影響力のある論文を分析。その結果、中国が防衛や宇宙、ロボティクス、エネルギーやAIなど37項目で1位を占めた。米国は高度集積回路(IC)や量子計算、ワクチンなど7項目で1位だったが、32項目で2位にとどまり、ASPIは中国が「これまでの認識以上に多くの分野で先を行っている」と評した。

 日本は44項目の中で、5位以内に入ったのは原子力や量子センサーなどの4項目だけだった。

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https://www.asahi.com/articles/ASR323WMLR31UHBI02N.html