https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE029DK0S3A300C2000000/
安倍晋三元首相銃撃事件で、最高裁第3小法廷(渡辺恵理子裁判長)は2日までに、殺人罪で起訴されるなどして大阪拘置所に移送された山上徹也被告(42)に関し、移送の取り消しを求めて弁護側が申し立てた特別抗告を棄却する決定をした。2月28日付。
被告は2月14日に奈良西署から移送され、弁護側は遠方のため弁護活動に支障を来すとして、移送取り消しと奈良県内での勾留を求めて準抗告した。奈良地裁が「警備体制を確保できない」と準抗告を棄却し、弁護側は同17日、不服として最高裁に特別抗告していた。
安倍氏は昨年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の路上で銃撃され死亡。被告は鑑定留置を経て今年1月、大阪拘置所から奈良西署に移送され、殺人罪などで起訴された。県警は2月13日、5容疑で追送検し、捜査を終結したと明らかにした。〔共同〕