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大迫、MGC切符獲得なるか 女子は一山、松田が激突―東京マラソン
東京マラソンは5日、都庁から東京駅前までの42.195キロで行われる。男子は2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)が欠場となったが、日本歴代10傑のうち6人が出場予定。10月に東京で行われる2024年パリ五輪代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の前哨戦とも言えるハイレベルな争いが予想される。
スタートから5キロすぎまでは下り基調で、その後はほぼ平たん。新コースとなった17年以降で男子の日本新が2度も生まれた高速コースで、ペースメーカーは2時間4分30秒を狙って引っ張る。
21年東京五輪6位の大迫傑(ナイキ)は、2時間5分29秒で当時の日本新記録を樹立した20年以来の東京マラソン。順位や記録次第でMGCの出場権獲得が懸かる。18年の東京で当時の日本記録を更新した設楽悠太(ホンダ)も復活を期す。
土方英和(旭化成)、細谷恭平(黒崎播磨)ら2時間6分台の自己記録を持つ選手も日本新を狙ってくるだろう。19年のMGCを制した中村匠吾(富士通)は東京五輪以来のマラソンとなる。
女子の注目は東京五輪代表の3枠目を争った一山麻緒(資生堂)と松田瑞生(ダイハツ)の直接対決だ。ともに自己ベストは2時間20分台で、20年以降はマラソンで日本人トップを譲っていない。1月に新谷仁美(積水化学)が日本歴代2位の2時間19分24秒をマークした中、野口みずきが05年に出した2時間19分12秒の日本記録更新の期待も懸かる。
東京五輪8位の一山は昨年の東京マラソンで新谷に競り勝って6位。7月の世界選手権は新型コロナウイルス陽性で欠場しただけに、MGCに向けて復調をアピールしたいところだ。松田は9位だった世界選手権以来のマラソン。初の東京で因縁の相手に土をつけられるか。