大阪市生野区巽南の病院に乗用車が突っ込み、歩道にいた女性２人が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反（過失致死）の疑いで逮捕された同市平野区加美北の無職、呉（ご）昌樹容疑者（７１）＝韓国籍＝が調べに「持病がある」と供述していることが３日、捜査関係者への取材で分かった。現場手前の路面にはブレーキ痕がなかったことから、府警は意識障害に陥った可能性があるとみて、当時の服薬状況などを調べる。
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捜査関係者によると、呉容疑者は「帰宅途中で右折しようとしていた。事故直前にくしゃみをして意識が遠のいた」と説明。事故直前、呉容疑者は病院から約６０メートル手前の交差点を減速することなく進入し、そのまま速度を落とさずに反対車線を逆走したとみられる。
防犯カメラの映像には見舞いを終えた大阪市東住吉区の黒田シマ子さん（８６）と友人の口池（くちいけ）邦子さん（７５）が、病院を出た直後に入り口前の階段で車にはねられる様子が写っていた。２人は数メートル跳ね飛ばされたとみられ、体が車と外壁の間に挟まれていた。
府警は呉容疑者が交差点手前で意識を失ってハンドル操作不能な状態になり、猛スピードで病院に突っ込んだとみて、詳しい状況を調べている。
