「アポ電」相次ぎ、近くの公園に「受け子」と「出し子」 面識ない男2人、逮捕される 神戸
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兵庫県警は４日までに、特殊詐欺事件の「受け子」をしたとして鹿児島市に住む職業不詳の男（２３）を、「出し子」をしたとして住所や職業不詳、マレーシア国籍の男（２６）をいずれも窃盗の疑いで逮捕、送検した。県警灘署によると、２人は同じ時間に神戸市灘区の公園におり、捜査員からそれぞれ職務質問を受けたという。
署によると、２日昼ごろ、同署管内で特殊詐欺被害の予兆とみられる不審電話「アポ電」の通報が４、５件相次いだ。捜査員が管内を警戒していたところ、ＪＲ神戸線の摩耶駅近くにある公園で、黒っぽいジャンパーを着た男を発見。声をかけると、「出し子をしました」と自ら話したという。
この鹿児島市の男から事情を聴いていると、同じ公園にマレーシア国籍の男が１人でおり、別の捜査員が職務質問。男の携帯電話には、今月１日に大阪府内で被害届が出ていた特殊詐欺事件に関係するキャッシュカードの画像が残っていたという。
署によると、２人に面識はないという。鹿児島市の男の逮捕、送検容疑は何者かと共謀し２日正午ごろ、神戸市灘区の女性（８６）宅に銀行員を装って「キャッシュカードと通帳が不正利用されているかもしれない」などと架電。訪れた女性宅でカード２枚が入った封筒を盗んだ疑い。現金の被害はなかった。
マレーシア国籍の男は１日午後５時ごろ、大阪府箕面市内のコンビニエンスストアで、不正に入手したキャッシュカードで現金３０万円を引き出した疑い。調べに、いずれも容疑を認めているという。
