美しかったひまわり畑は荒れ地に ウクライナに暮らした写真家の思い
ウクライナのひまわり畑は美しく、心安らぐ場所だった。だが紛争で自分たち家族は家を追われ、畑は荒れ地になった。そんな経験をもつ日本人カメラマンが、平和への願いを込めて東京で写真展を開く。
地平線を黄色く染める一面のひまわり畑。それを背に、幼い我が子2人がシャボン玉を飛ばしたり、手をつないだりしてはしゃいでいる。結婚式や広告写真のカメラマンとして活動してきた糸沢たかしさん(58)は、休日にはよく家族のそんな姿を写真に収めた。
ウクライナ東部の都市ルハンスク。現地の女性との結婚を機に2001年に移り住んだ。家から車を5分も走らせると、郊外にはひまわり畑が広がっていた。月夜や夕暮れ時、ときには雪の積もる冬。さまざまに変化する姿に魅了され、幾度となく通った。
「ひまわり畑の平和な景色は、私たちにもウクライナの人にも、当たり前のものでした」
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