使用済み下着と排泄物を売買…35歳男性が「変態性欲者向けフリマサイト」運営で実感した"驚きの需要"
3/4(土) 15:17配信
アダルト業界で儲かるビジネスは何か。35歳の岸田悠馬さんは、5年前に変態性欲者向けのフリマサイトの運営を始めて、売買価格20パーセントの手数料収入で暮らしている。女性の使用済み下着と排泄物に驚くほど需要があるという。ノンフィクションライターの中村淳彦さんが書いた『同人AV女優 貧困女子とアダルト格差』より紹介しよう――。
※本稿は、中村淳彦『同人AV女優 貧困女子とアダルト格差』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
■デジタルによって女性の裸の価値は下がったのか
本書はアダルト業界に詳しくない編集者が企画し、「デジタル化によって女性の貧困や格差が進んでいるのではないか?」という彼の仮説から始まっている。
確かに紙のエロ本は消滅といった状態となり、女性の参入過多が原因の裸とセックスのデフレが起こり、かつては異常に利益率が高かったAV業界(適正AV業界)の衰退が続いている。
AV新法の規制強化がトドメとなって、出演料の低下と撮影数の減少が止まらなくなって生活できない女性が続出している。
デジタルによって女性の裸の価値はさらに下がったのでは? という仮説から始まった取材だったが、それはまったくの杞憂(きゆう)だった。
テクノロジーの進化によって素人が個人でアダルトビデオを制作できる時代に突入し、同人AVやポルノハバーという新しい潮流が誕生した。進化したデジタル機器やプラットホームを駆使した者から合理的に稼いでいる。
旧態依然として最大手企業の独占によって搾取され、誰にも認められない自主規制にがんじがらめになりながら貧困化する適正AVに固執する者と、一歩外に踏み出して同人AVやポルノハバーに挑戦する者との間に壮大なる格差が生まれていた。
■「上場企業の部長くらい稼ぐ」変態向けの古物売買サイトの運営
先に紹介した村上太郎のスタジオからの帰り、最後に景気のいい話を聞きたいと歌舞伎町に寄ることにした。
思い浮かんだのは、歌舞伎町二丁目で複数の事故物件が報告されている分譲マンションの一室に籠りながら、変態性欲者向けの古物売買サイトを運営する岸田悠馬(仮名、35歳)だった。
彼は5年前に変態性欲者向けのフリマサイトの運営を始めて、売買価格20パーセントの手数料収入で暮らしている。
年収はうなぎのぼりで、「まあ、上場企業の部長くらいは稼いでいるかも」と言う。突然、歌舞伎町の自宅を訪ねたが、個人名&サイト名を匿名という条件で取材を受けてくれた。
岸田悠馬は大学卒業後、サラリーマンを経験し、10年前に辞めたあと、ITを独学で学んでエンジニアになった。
そして、5年前に広告代理店が運営する売上の低かった古物売買のブルセラサイトを任された。自宅に籠って何度もリニューアルを繰り返しながら人気サイトに育てている。
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SEO(検索エンジン最適化)の経験と知識があったので、まず、最初にSEOを頑張りました。一番多いのは“使用済み下着”、でも競合が多い。やっていくうちに“ウンコ”とか“おしっこ”とか変態要素が増えていった。
売上が月100万円くらいの段階で事業の立て直しを任されて、いまはそれが5~7倍になった感じ。使用済み下着だけじゃなくて足専門とか熟女専門とか、いろいろ横展開をやっているうちに「5ジャンル5サイト」になった。
エロのニッチな部分でいくと、売上は上がる。ニッチも深掘りすると、とことん需要があるのでそれがエロの面白いところ。
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※以下ソース※
https://news.yahoo.co.jp/articles/978976116c52ba44b0d7f4fa625fdd0f322d12ba