それでは、発展途上国と先進国を分ける時によく使われる基準がないかといえば、実はあるんです。OECD(経済開発協力機構)が発表している「ODA(政府開発援助)受け取り国リスト」がそれです。OECDは「経済的により進んだ国が経済発展途上の国々を支援するために全力で協力する」ことを目的にした国際的な機関で、「先進国クラブ」と呼ばれることもあります。

発展途上国は「低所得国」「下位中所得国」「上位中所得国」の3つに分かれています。低所得国はGNIが1,005米ドル(約11万円)以下の国、下位中所得国は1,006米ドルから3,955米ドル(約43万5,000円)までの国、上位中所得国は3,996米ドルから12,235米ドル(約134万5,000円)までの国となります。
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