80代夫婦を殺害し財布奪った48歳男 “すい臓がんで余命宣告” 死刑か無期懲役か…3月2日に判決 遺族「病気は全く関係ない 死刑宣告を」差し戻し裁判のポイントは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/4efeff83ba36b026b4a32f8a6f57b339b4d2200e

■生活保護費の受給日に事件は起こった

2017年3月1日、山田被告は午前9時ごろに区役所に行き、8万円余りの生活保護費を受け取った。

この時点で6万6000円の借金があり、生活保護費が入るこの日に返済する約束をしていたが、今まで行った事がないというパチンコ店で約6万円を浪費してしまう。

自転車に乗って自宅に帰る途中、借金の返済を気にしていた。自己嫌悪などのいらだちから「わ~っ」と叫んでいたらしい。

そして、午後7時頃、自宅のはす向かいにある一軒家に住んでいた被害者の大島たみ子さんと会い言葉を交わす。

山田被告:「こんにちは」
大島たみ子さん:「おにいちゃん、遊びに行っていたの?」
山田被告:「そんなところです」
大島たみ子さん:「仕事もしていないのに、いいご身分ね」

たみ子さん言葉にイラっとしながら自宅に帰ったが、その後、改めて自分を全否定されたように感じた。

「何でそんなこと言われないといけないんだ」と怒りがわいた。

交通事故の後遺症で足の具合が悪い山田被告。好きで働いていない訳ではない、と思ったという。

カッとなった状態のまま自宅にあった包丁を手にし、午後8時ごろ大島さん宅へ向かった。

2人を殺害した後、室内を物色。現金の入った財布を手に取り、自宅へ戻る。

その後、財布から取り出した1000円と手元に残っていた現金を持って、ツケのあったスナックへ行き、ツケの一部2万5000円と飲食代3000円を支払った。