https://news.livedoor.com/article/detail/23828787/パナソニックホールディングス(HD)は7日、家庭向けロボット「NICOBO(ニコボ)」を5月16日に発売すると発表した。
ニコボは役に立つ機能が少なく、流ちょうに会話もできない。「人の心に豊かさをもたらす」というコンセプトで、価格は6万500円。月1100円のベーシックプランに加入すると、生活の中で新しい言葉を覚えたり、行動が変化したりするという。
ニコボは丸い体に目と鼻、尻尾がついており、直径20センチほどで、重さは約1・5キロ。ぼおっとしたり、独り言を言ったり、おならをしたり、気ままな同居人のようにふるまうことが特徴だ。なでると人懐っこいしぐさを見せ、ニコボ特有の気持ちを表す「モコ語」やカタコトの日本語を話したりもする。
開発にあたり、令和3年にクラウドファンディングを実施したところ、約7時間で目標の1千万円以上が集まり、320体が完売した。一見すると頼りないロボットだが、なでられたり、持ち上げられたりしたことをセンサーで認識し、言葉を正確に聞き取るためのノイズキャンセリング機能を備えるなど、パナソニックHDが持つさまざまな技術が投入されている。
プロジェクトリーダーの増田陽一郎氏は「手助けしたくなる余白を生み出すロボット。自然と人の優しさを引き出すことができる」と話す。長く一緒に過ごすために健康診断や治療、外装のニット交換などの有料サービスも用意している。(桑島浩任)