北海道警は3月7日、士別市にある士別警察署で捜査費の現金5万円が金庫からなくなった事件で、元副署長が横領したとして容疑者死亡のまま書類送検しました。

 業務上横領の疑いで書類送検されたのは士別警察署の元副署長(当時58歳・男性)です。

 警察によりますと元副署長は当時、士別署で自分の机の引き出しに捜査費などの現金が入った金庫を保管していましたが、2022年6月3日、会計担当の職員が金庫を確認したところ現金5万円がなくなっていることがわかりました。

 元副署長は当時、2022年5月31日の勤務を最後に同年6月1日に死亡していて、これを受け警察署内を調べたところ現金がなくなっているが発覚しました。

 警察のその後の調べで、当時手さげ金庫には鍵がかかっていませんでしたが、手提げ金庫を保管していた元副署長の机の引き出しには鍵がかかっていたということです。

 机の鍵は元副署長が管理していて、警察は本人以外の介在はあり得ないと判断。3月7日付けで元副署長を容疑者死亡のまま書類送検しました。

 金庫からなくなっていたのは国費の「捜査費」現金4万円と、北海道費の「捜査用報償費」現金1万円の計現金5万円でした。

 いずれも副署長の遺族が警察に補填したということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/12e8cea318f3a6234f6f4192074f8367ff4ca006