厚生労働省が、国家公務員法が禁止し、人事院規則にも抵触する政治的行為を同省の女性非常勤職員が行っていたとして懲戒処分にしたことが８日、分かった。女性は７日付で自主退職し、４月の東京都練馬区議選に立候補する予定。女性は産経新聞の取材に対し「国家公務員の政治的行為には制限が課せられているとは知らずに活動していた」と釈明した。
厚労省などによると、女性は都内のハローワークで就労相談を担当してきた。
昨年９月、小池百合子都知事率いる政治団体「都民ファーストの会」の公認候補となった。その後、地元選出で同会所属の都議の秘書や「区政改革委員」を兼務しながらハローワークにも出勤していた。
この間、区内で政治活動をしていたことが東京労働局への内部告発で発覚し、同省が調査に入っていた。
女性は２月、区選挙管理委員会が実施した区議選立候補予定者説明会では、自身の職業を「無職」と届け出ていた。
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