月々16万円の「年金だけでは生活できない」持病あり・高齢者夫婦のお金管理法
https://news.yahoo.co.jp/articles/d997f8462f5b9ec0f7d5335ef72ba6052165b8a0
「地方に住む両親は70代後半。月々16万円の年金暮らしです。
年金収入だけでは生活が苦しいとのことで、毎月5万円の仕送りをしています」
と話すのは、東京都在住の会社員、石井憲一氏(53)。
大学生と高校生の子供がいるので、月5万円の生活支援は「きついし、貯蓄もままならない」という状況だ。
現役世代ならば、収入を増やす手段も、支出を減らす手段もあまたある。しかし、高齢者では、収入増は限られる。
「両親が暮らす地域は、高齢者が働ける仕事はほとんどない。
しかも両親ともに持病あり。一人っ子の私が親を助けるしかありません」
ならば、石井氏の両親は、今日からできる「支出の見直し」をすべきとなる。しかし、ことはそう簡単ではない。
「老いると、生活費を節約するという感覚が鈍くなるのでしょうか。両親は、節約している気配がないのです」
たまの帰省で、両親の通帳をこっそり見ることがある。
光熱費は2人暮らしとは思えない金額になっている。冷蔵庫には食材がぎっしり詰まっているのだという。
「やんわり注意しても、いつも元のもくあみ。しかし、明日はわが身かと思うとぞっとしますね」
■感覚が鈍るだけに…
老いるにつれて、お金管理が困難になる可能性がある。貯蓄残高に余裕があっても、すぐに消えてしまうのだ。
認知機能の低下によって引き起こされるこうした問題は、同居やこまめな様子見で、ある程度は解消できる。それが難しければ、介護施設などへの入居しかない。
どうせ他人事とは考えない。セカンドライフのお金管理で、今からできることとは何か。
@使途不明金が多い。
A負債(カードローン、住宅ローンなど)が多い。
少なくとも、これらが該当する家計は、早急に次の解決策を講じたい。
(1)家計の固定費、変動費の再点検で浮かんだ問題点を速やかに解消する。
(2)負債の洗い出しと整理。借金は優先返済。住宅ローン残高が多ければ、繰り上げ返済を活用。
(3)できるだけ貯蓄。
老いれば、子供など身内に迷惑をかけることがある。それを前提に、身奇麗にしたセカンドライフを送りたい。