その中でもBBC記者が「洗脳されているのか」と強い言葉で違和感を示した部分が2ヵ所あった。一つ目は番組中盤、記者が都内のアイドルグッズ店を訪れたところだ。ジャニーズタレントのブロマイドなどが並ぶ店で、記者はファンへの取材を行おうとした。もちろんプライバシーなどへの配慮は十分に行った上である。しかし、取材に応じたファンは0人だったという。そのことについてBBC記者は、

「誰もインタビューに応じようとしない。ジャニーズ事務所はファンまでコントロールしているように見えた」

と強い違和感を口にしている。

もう一つのポイントが取材した元ジャニーズJr.たちへの違和感である。取材中、言葉を詰まらせ、証言できなくなってしまう被害者がいる一方で、大半は「今でもジャニーさんのことは嫌いではない」というスタンスだった。実際に番組後半に登場する元ジャニーズJr.は、BBC記者の「なぜ喜多川氏がやっていることを悪いと言わないのか」という問いかけに対し、「ジャニーさんのことが嫌いじゃない。むしろ好きなんで僕は。今でも大好きですよ」と答えている。

BBC記者は「全く理解できない」と困惑した表情を浮かべた上で、こう語っている。

「さっきの取材対象者は喜多川氏のことをLoveという言葉を使い、“今でも好き”と言った。喜多川氏はそこまでのレベルで支配をしているということだ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ba8aeb40841d78ac9fa0b3c575cd7ffa796c0533