手ごろな価格とおいしさ、そして健康性。利用シーンの重なるライバルであるナッツ類と比べても、コスパの高い食材がピーナッツだ。このインフレ時代に家計節約の強い味方になるかと思いきや、意外にも販売は苦戦しているという。なぜなのか。

 「コロナ禍の当初は家飲みやリモートワークなどもあり、ピーナッツの需要が盛り上がった。だが、それも数か月で落ち着いた」。このように語るのは日本ピーナッツ協会の田畑繁専務理事。

 「この間に免疫機能など健康への意識は高まったが、残念ながら消費者の意識はナッツ類に向かってしまった。大手菓子メーカーがアーモンドのミルクやチョコなどのPRに注力する陰で、ピーナッツは影が薄い。体に良いということは認知されていても、いかんせん食材としての真新しさに欠けることは否めない」。
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