いすゞが小型EVトラック「エルフEV」を販売開始

 いすゞ自動車は3月7日、同社初となる電気自動車(EV)の小型トラック「エルフEV」の販売を開始したと発表した。主力の小型トラック「エルフ」の17年ぶりのフルモデルチェンジに伴い、EVを投入した。販売方法はリースのみで価格は非公表。2024年以降、北米や欧州でも販売する。

 エルフEVは車型が3.5トン未満から7.5トンまで幅広く、配送車や高所作業車、ゴミ収集車などさまざまな用途で使える。用途に合わせて、電池の容量も自由に選択できる。

 ラインアップは電池2パック(40kWh)、3パック(60kWh)、5パック(100kWh)の3つを用意した。航続距離は2パックが100km、3パックが140km、5パックが170kmとなっている。

 エルフEVは3年前に完成していたが、すぐに量産化せず、これまで一部の企業に導入し、試験を重ねてきた。いすゞの片山正則社長は7日に横浜市内で開いた説明会で「(今回の販売は)満を持しての集大成」と自信をのぞかせた。

 トラック大手では日野自動車が22年6月に小型EVトラック「日野デュトロZ EV」を発売した。三菱ふそうも今春に「eキャンター」を販売する。中国で生産する新興勢力も参入しており、これから国内でもEVトラックが広がるか注目される。

いすゞ自動車が販売する小型EVトラック「エルフEV」=7日、横浜市(黄金崎元撮影)
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