「フラッグ」で問題投稿を通報
「T2」の投稿内容の管理で取り入れられるのが「フラッグ(=旗)」と呼ばれる仕組みです。

「フラッグ」では、投稿の下にある旗のマークをクリックすると「情報に誤りが含まれる」「失礼な表現が含まれる」などの選択肢が現れ、ユーザーが、投稿内容に問題があると感じた場合には、すぐに運営事務局に通報できる仕組みです。

SNSの投稿の分析などを行うアメリカの団体「NCRI」によると、ツイッターでは、マスク氏による買収直後の2022年10月末、黒人に対する人種差別的な投稿が従来の6倍近くに増えたというデータがあるといいます。

マスク氏はツイッター買収の目的を「言論の自由」の実現だと説明していますが、「自由」の意味を、何を投稿してもかまわないことだと捉える人が増えてしまったのではないかという懸念が広がりました。

さらに、過去に差別的な発言をした人のアカウントを復活させるなど、その対応には疑問の声もあがり、著名人のツイッター離れにつながりました。

「フラッグ」という新しい仕組みを活用すれば、既存のSNSにある「いいね」マークや、「よくないね」マークだけでは判断がつかなかった、投稿内容の問題を明確にし、分析することができます。

問題のある投稿をした利用者への警告や投稿の削除などに生かすなどして、健全な利用を促せるとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/K10014002301_2303091233_0309124134_01_06.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/K10014002301_2303081947_0309112125_01_07.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/K10014002301_2303091602_0309165316_01_08.jpg