2023年3月10日
薄い塩水はほんのり甘い、食塩中の塩化物イオンの作用を岡山大学などが発見

大学ジャーナルオンライン編集部

アミノ酸 味覚 塩化物イオン

岡山大学東京歯科大学短期大学

 岡山大学大学院の研究グループは東京歯科大学短期大学と共同で、食塩を構成する成分の1つである塩化物イオンが、甘味やうま味の受容体に作用して味覚を引き起こすことを発見した。

 食塩が引き起こす味は不思議な性質を持つ。例えば、味噌汁に含まれる濃度に近い0.8~1%程度の食塩水は、おいしい塩味として感知する。この10~20分の1程度の薄い食塩水になると甘く感じる、という現象は、約60年前の心理学研究論文に報告されていた。しかし、なぜこのような現象が起こるのかは、現在まで全く不明だった。

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