陸上自衛隊第5旅団は10日、2人の女性隊員に対し性的暴行を加えたり、部隊の基金を横領するなどした31歳の3等陸曹を、懲戒免職処分にしたと発表しました。

10日付で懲戒免職となったのは、第5旅団第4普通科連隊所属の男性3等陸曹(31)です。3等陸曹は2020年12月と2021年1月、それぞれ別の後輩の女性隊員に対して宿泊施設や官舎で同意なく性行為に及んだということです。
被害にあった女性隊員の同僚が、部隊に報告し発覚しました。第5旅団の聞き取りに対し3等陸曹は「同意しているものと思っていた」と話していたということです。

3等陸曹は他にも、2021年1月に後輩隊員を指導する際に平手打ちの暴行を加えたほか、2020年には慶弔金などに使用する部隊の基金を紛失したりマッサージ店へ行くために7000円を横領したことも分かっています。

第5旅団は基金の紛失の報告や管理を怠ったとして、3等陸曹の他10人の隊員も、減給や戒告処分としました。

旅団長の鳥海誠司陸将補は「国民の皆さま、被害に遭われた隊員に深くお詫び致します。今回の事案を深刻に受け止め、ハラスメントは絶対に許さない、見逃さないという覚悟で再発防止に取り組みます」とコメントしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/edf9856022775da7db077b841a29d4aae7445f34