鳥栖市の両親を殺害した疑いで大学生の長男(19)が逮捕された事件から一夜明けた10日、地域住民や一家を知る人は「あいさつもしてくれていた」「おとなしく真面目だったのに…」と戸惑いを見せた。

 近くに住む男性(46)は1年ほど前、早朝の散歩の際に長男が自宅庭で剣道の稽古に励む様子をよく見かけており「真面目な印象で、いい子だなと思っていた」。殺害された母親についても「気さくで明るい印象」だと言い、長男と一緒に車で出かける様子から「仲はいいと思っていた」と驚きつつ振り返った。別の住民は父親について「子ども会活動に熱心で、役員をしていたように思う」と話した。

 長男と小学校で同級生だった男子大学生(19)は、一緒に遊んでいた当時を振り返り「おとなしくて優しい性格。頭も学年トップクラスで、本当にショック」と残念そうに話した。一方で「怒るとカッとなる怖い部分はあった」と別の一面があったことも明かした。(取材班)

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