G7サミットを通して”食”をアピールする冊子づくり
開催まで70日に迫った「G7広島サミット」。サミット開催にあわせて、広島には海外から多くのメディアや観光客が訪れる。その”外国人向け”に飲食店を紹介するための取り組みが進んでいる。
この日、広島市中心部にある雑居ビルで行われた料理の撮影。モデルを務めるのは広島の女子大生です。
G7広島サミットに向けて飲食店を紹介する取り組みで、発行する冊子には外国人向けに英語の表記も添える。
■広島女学院大学4年 羽立実緒さん
「若い世代の代表として撮影に参加させてもらっている。みなさまに広島の魅力を発信できたらいい」
プロジェクトの代表・河原さん。撮影を始めたのは去年12月で、「サミット開催で広島を盛り上げられないか」との思いからです。
■ひろしまカフェレストラン応援プロジェクト委員会
河原真治代表
「インバウンド需要による経済の立て直しにはビッグチャンス。世界中からメディアが来る。その人たちに広島ってこんなにいいところなんだよと”食”を通じてアピールしていきたい」
海外から多くの報道関係者などが集まるこの会議。「伊勢志摩サミット」期間中の経済効果は500億円との試算もある。
冊子はサミット閉会後の外国人観光客もターゲット。冊子の制作には、広告やデザイン関連の会社なども参加し議論を重ねる。
■ライターの平田明子さん
「観光客に向けてなので広島のよさや、食材や料理が伝わりやすいように。世界の人が目を向けて実際に足を運んでくれる人を増やしていきたい」
活動はサミットを応援する取り組みとして「県民会議」の認定を受けた。冊子は約100ページで、1万5000部の発行を予定している。
出版に先駆け、インターネットのサイトも開設。食の多様性に対応して、動物性の食品を使わない「ビーガン料理」の店も掲載する。
■ひろしまカフェレストラン応援プロジェクト委員会
河原真治代表
「モデルに大学生を起用して、その大学生がSNSでも発信してもらいたいという思いがある。そういう形で広島をアピールできるのでは」
学生にとっても、サミットに関わることが出来る貴重な機会となっている。
■広島女学院大学4年 羽立実緒さん
「G7サミットが、若い世代が関わることがポイントとなっているので、若い世代の代表として店の魅力を伝える」
この日の撮影は、広島市中区の飲食店。店を構えて12年。瀬戸内を中心とした新鮮な魚介が自慢です。
味だけでなく見た目にもこだわる。寿司や天ぷらなどを一皿に盛りつけることにした。
制作費は掲載する飲食店が出し合う。コロナ禍を経験したからこそ、期待も高まる。
■旬菜旬魚 孝し 須藤孝さん
「外国人にどんどん訪日してもらって盛り上げてもらいたい。非常に期待している」
撮影が終わると早速、インターネットのサイトに掲載。冊子本体は、3月中旬以降、製本に取りかかる。
■広島経済大学3年 原田萌愛さん
「実際のガイドブックだけでなくSNSでも発信したり身の回りからも発信したい」
■広島女学院大学4年 羽立実緒さん
「世界各国の人たちに広島の魅力を知ってもらってたくさん広島に来て食を通じて広島の歴史に触れてほしい」
G7広島サミットを外国人観光客急回復の起爆剤に。そんな期待が高まる飲食業界が待ち望む冊子は、4月初めから広島市内のホテルなどで無料で配布する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/69e095cf5cfcc73ea3d1289130d2ec968240c650