ロチェスター大学の“室温超伝導”達成の報告に早速反論「結果が全く再現できなかった」

先日、“室温”かつ実用的な“室圧付近”で超伝導の特性を示した物質の生成に成功した事が、
ロチェスター大学の研究者らによって報告されたが、早速この研究に対して疑問が呈されている。

北京分子科学国家実験室、米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、シカゴ大学等の研究者らは、
木曜日にプレプリントサーバーarXivに投稿した論文の中で、
ロチェスター大学が発見した室温超伝導体に関する中国が主導した追試では、
摂氏-203度(華氏-333度)でしか、超伝導が達成できなかったと報告している。

更に、その状態に到達するためには、研究チームが報告していた圧力よりも遥かに強力な、
218ギガパスカルの圧力が必要であった事も合わせて述べている。
これは、ロチェスター大学の研究チームが、21℃、1ギガパスカルという実用に適した圧力と温度で
超伝導体の結晶を作ることができたと報告された翌日に発表されたものだ。

https://texal.jp/2023/03/11/the-university-of-rochesters-report-on-the-achievement-of-room-temperature-superconductivity-was-immediately-questioned-the-results-could-not-be-reproduced-at-all/