部隊の基金の横領、後輩の女性隊員2人への性的暴行、さらに後輩への暴行で、31歳の自衛官の男が懲戒免職となりました。
懲戒免職となったのは、陸上自衛隊第5旅団第4普通科連隊に所属する31歳の3等陸曹の男です。
陸上自衛隊によりますと、3等陸曹は2020年5月ごろ、慶弔や福利厚生用の部隊基金を管理していた際、
基金を紛失したにも関わず、その報告を怠り、2020年7月下旬には、事務室で基金から7000円を横領しました。
また、2020年12月と2021年1月、部外宿泊施設と官舎で、それぞれ別の後輩の女性隊員に性的暴行をしました。
さらに、2021年1月、後輩隊員を指導する際に平手打ちなどの暴行もしていました。
横領は基金の点検時、性的暴行は被害女性の同僚からの相談で発覚し、3等陸曹は横領については「重大なことだとは思わなかった」。
性的暴行については「同意を得たものだと思っていた」などと話しているということです。
陸上自衛隊は一連の3等陸曹の行為について、警察に被害を届け出ていて、それぞれ事件として捜査されています。
また、基金の紛失の報告漏れや適切な管理を怠ったなどとして、3等陸曹の他に10人が減給や戒告などの懲戒処分を受けました。
今回の処分を受けて陸上自衛隊第5旅団長の鳥海誠司陸将補は「国民の皆様、そして被害に遭われた隊員に深くお詫び申し上げます。
今回の事案を極めて深刻に受け止め、ハラスメントは絶対に許さない、見逃さないという覚悟で、再発防止に全力で取り組みます」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf04fa916b6558fac5022e7e11dbe11f8b42f705