■上野千鶴子

移民政策について言うと、私は客観的に無理、主観的にはやめた方がいいと思っています。
客観的には、日本は労働開国にかじを切ろうとしたさなかに世界的な排外主義の波にぶつかってしまった。大量の移民の受け入れなど不可能です。
 主観的な観測としては、移民は日本にとってツケが大き過ぎる。トランプ米大統領は「アメリカ・ファースト」と言いましたが、日本は「ニッポン・オンリー」の国。単一民族神話が信じられてきた。日本人は多文化共生に耐えられないでしょう。
 だとしたら、日本は人口減少と衰退を引き受けるべきです。
https://minna-de-wagaya.com/marugame-kodomo-nihongo/custom46.html

■内田樹

僕は移民の拡大には反対です。移民政策で成功した国はひとつもないからです。あえて成功と言えば、アメリカだけです。実際に「アメリカは移民で成功したじゃないか」という理由で移民拡大に賛成する人たちがいます。でも、あの国の場合は、移民が先住民を殺して「移民が主人」の国にしたことで成功したわけですから、アメリカの先例に倣うつもりなら、移民を入れて代わりに日本人が列島から出て行くしかない。
https://www.gqjapan.jp/culture/column/20150126/the-professor-speaks-3

■森永卓郎
外国人労働者受け入れは、その瞬間は気持ち良いが後で体全体がボロボロになる麻薬のようなもの。日本の国益にならない。

 たとえ日本の人口が減少しても、私はそれほど悲観していない。昭和初期の人口は現在の約半分。山がちで平地の少ないこの国土に1億3000万人近くが暮らす現在は定員オーバーではないか。

https://www.news-postseven.com/archives/20140522_255466.html?DETAIL