>>369
まあそれはワリと賢い百姓だよ。

俺が見聞きした一番イヤな大日本帝国ストーリーでは
戦争もいよいよ佳境で日本が煮詰まっていた末期、
政府が米を差し出せというから
きちんと収穫された米を差し出したある村の農家は
それで自分らはきちんと供出したんだから
配給でリターンされるものと
思ってた。自分らが最初に出した米の一部を
戻してくれるだけで良いんだから普通に考えれば
計画通りに配給が来ると思ってたらこない。
しばらく待ってたら
かわりに砂利まじりの豆かなんかがショボショボと
配給で届く、そんなこんなで「日本政府が
俺らから奪ってったコメはどこに行ったんだ」
と村中に不満が満ち
その村で「政府に言われた通りには米を吐き出さなかった」
奴の手元にだけ食い物が残ったので
そういう奴らが羨ましがられた
村の正直者が超絶バカをみたという
信じがたい悲惨な体験記を読んだことがあるから。
このことは横光利一が書き残してたと思う。

もうなんつーか
「日本政府、信じる奴がバカです。
信じなかった奴が勝ち組です」
というエピソードの典型。