イギリスのスーパーマーケットで、トマトなど一部の野菜の品薄が続いています。政府が対応を急いでいますが、
ブレグジットとの関係性を指摘する声も挙がっていて、懸念が強まっています。

イギリス・ロンドンにある大型スーパーマーケット。色とりどりの野菜や果物が並ぶ中、空っぽの棚が目立ちます。
実は今、トマトやきゅうり、ピーマンなど一部の野菜が品薄になっているのです。大手スーパーマーケットでは、
購入数の制限を設けるなどの対策を講じていますが、トマトなどの品薄状態が2週間以上続いています。
長引く品薄に、イギリスメディアでは、トマトやピーマンなどを使わずにできる料理のレシピを特集するなど、
食卓にも影響が出始めています。

うした事態が長引いていることで、一般家庭だけでなく、飲食業界にも影響が...ロンドンに拠点を置く
イタリア料理レストランの団体は、缶詰だけでなく生のトマトを多く使うイタリア料理店では、長引くトマト不足の
影響が深刻になっているとしていて、トマトソースを使わないメニューの提供を始めた店も出てきていると明らかにしています。
私たちが取材したイングランド東部にあるピザレストランも、こうした事態を受けて、カブだけで作った「白いピザ」を考案。
あの手この手で対応をしている状態です。


一方で、別の原因を指摘する声もあります。私たちが取材したのは、イギリスの農家らの保護を訴えている
ロビー団体の代表リズ・ウェブスター氏。ウェブスター氏は、今回の事態が、イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)
からの離脱、いわゆる「ブレグジット」と関係していると主張し、「政府は最初から現実を直視していない」と批判しています。

ブレグジットによって、EU圏とのビザ手続きの優遇措置がなくなったことなどから、EUからの労働者が減少。
労働者不足によって、イギリス国内での野菜の生産量の減少につながっているといいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e43348caaa463aab7dc126c789a0e265792b3620
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